管理職の志に火をつけ、部署の活動力を高める「効果的な」目標管理制度とは何か?/組織開発のアプローチ
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 ホワイトペーパー
「制度」に対する捉え方や運用方法を大きく見直すタイミングが来ています。今の制度で同じような問題が繰り返し起きている場合は、制度の質や人や教育が問題の原因となっているのではなく、制度の意義・目的や運用方法といった根本から見つめ直していく必要があるのかもしれません。
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事業計画・目標管理が根付いていない多くの医療機関
大好評いただきました8月3日の「なぜ、病院の事業計画、目標管理は浸透しないのか」セミナーでは、以下の点をお伝えしました。
- 事業計画・目標管理制度は、時代背景と社会的背景から、病院経営と各部署の運営の健全化を実現する上で、欠かせないものになっていること
- 一方、多くの医療機関では、事業計画・目標管理制度がうまく根付いておらず、部署の生産性や一体感を高めるものになっていないこと
- 以前にも増して「過剰な活動」が求められる現代の医療現場は、管理職が日々の対応に追われ、事業計画や目標に向き合う余裕を持てず、受け身姿勢になっていること
- 事業計画・目標管理制度は、従来型の「トップの方針を現場にブレイクダウンして計画に落とし込み、管理する」が通用しづらくなっており、意義・目的を再定義する必要があること
- 時代の潮流に合わせた事業計画・目標管理制度を導入することで、管理職は頭(思考)、心(気持ち)、魂(志)を整え直すことが可能となり、部署の士気や生産性向上に向けて健全な影響力を発揮することができるようになること
セミナーにご参加いただいた方からは、「まさに私たちの病院で起きていることだ」「目標管理で現場を崩壊させてしまったがヒントを得られた」「どの病院でも同じようなことが起きている。当院でも立て直していかなければならない」など、たくさんのコメントを頂戴しました。(前回のセミナーをご覧になりたい方がいらっしゃれば、アーカイブ動画の視聴URLをお送りしますのでお問い合わせください)
病院経営者・経営幹部が考える必要のあること
今、「制度」に対する捉え方や運用方法を大きく見直すタイミングが来ています。
多くの場合、制度の機能不全は、「制度の問題」か「人或いは教育の問題」として片付けられてしまいます。しかし、それだけが原因ではありません。
もし、今の制度が組織全般にわたって適切に機能していない、同じような問題が繰り返し起きている、さまざまなリーダーや部署で受け身姿勢の蔓延・批判が起きているなどの場合は、制度の質や人や教育が問題の原因となっているのではなく、制度の意義・目的や運用方法といった根本から見つめ直していく必要があるのかもしれません。
なぜそのようなことがいえるのかを簡単に説明したいと思います。
今、医療機関を取り巻く環境は大きく変化し、経営や組織は様々なテーマと向き合っていかなければなりません。現代は、管理職を中心とするリーダーの負担・ストレスが尋常ではないほど高まっているのです。
やるべき業務に追われつづける中で、方針や目標の達成を一方的に求めることは、生産性を高める流れにはならず、むしろ疲弊とストレスを与えてしまう要因にもなってしまうのです。
何が制度を活かす鍵となるのか?
しかし、だからといって事業計画や目標管理を導入しないというのも問題です。環境変化に適応し、各部門と病院全体を進化・成長させていくには、現状を打破するための方針と目標が不可欠となります。
「経営の論理」と「組織(現場)の論理」のバランスを踏まえた事業計画・目標管理制度が成功の鍵を握るといって良いでしょう。
では、組織(現場)の論理を踏まえた目標管理制度とは何でしょうか。
これは一言で述べられるものではないのですが、端的にいえば「管理職からの支持や共感を得られやすい目的・制度・運用(教育)方法になっているか」となります。
これらについては、10月13日(木)、組織開発講座セミナーにて詳しく解説します。
病院幹部のための組織開発講座 第6弾
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組織開発というアプローチ
- 病院の組織に未来はあるのか?
- 生き生きとした職場を築くための鍵
- 人づくりは「環境」が鍵を握る
- 長引くコロナ禍による医療現場の士気低迷の後遺症をどう脱却するか?
- あなたが求めているリーダーシップ研修はどのレベル?
- 新年度から「力強く前進の流れを創り出す」
- 成果を出すために創意工夫を凝らす
- 病院組織に「生気」を取り戻すにはどうすればよいのか?
- 事業計画と目標は、事業の進化と人材の団結・成長を生み出す鍵となるか?
- これからどのようにして病院組織の士気を高め、リーダー人材を育てるか?
- 管理職、監督職のポテンシャルを引き出す
- ファミリー経営の「強み」を活かす
- 管理職なら誰もが直面する“自己超越”という壁
- 管理職の主体性・リーダーシップをいかに高めるか
- 戦略・目標を実現するための組織づくり
本稿の執筆者
江畑直樹(えばた なおき)
株式会社ミライバ 取締役
2003年日本経営入社。主に医療機関、福祉施設の組織創りや幹部・管理職・監督職の研修に従事。2018年に株式会社ミライバを設立し、組織開発コンサルティングや人材開発研修の支援を行う。成人発達理論、学習する組織、U理論、インテグラル理論、NVC等の理論をベースとし、首都大学東京専門職大学院や日本社会事業大学専門職大学院では、これら理論を軸とした組織創りやサービス開発等について看護管理者、福祉管理者を対象に授業を行う。
株式会社ミライバ/株式会社日本経営
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